◆◆斬新で創造的なフラワーデザイン 5分から30分でできるひと味ちがう花のアレンジメント / パメラ・ウェストランド/著 谷川倫子/訳 / 産調出版 3024円 |
◆◆超ビギナーのためのグリーン使いレッスン 花のアレンジが見違える / エンターブレイ・ 1728円 |
枝物フラワーアレンジメント シーンを彩るデザイン60と活け方のコツ/永塚慎一【2500円以上送料無料】 2592円 |
オアシスに花を挿す時に注意すべきポイント
手軽にフラワーアレンジメントを作るために欠かせないのがオアシスです。
スポンジに茎を挿すだけで、簡単に花を固定できるのでとても便利なのですが、花を挿すときに注意すべき点や覚えておきたい基本があります。
このポイントを抑えておくと、花の持ちも違ってきますし、壊れにくい作品が作れますので是非覚えておいてください。
何センチ挿すとかいう決まリはありません。
これは花の種類にもよりますし、作品の大きさにもよって違ってくるので一概には言えません。
目安としては、数ミリということは少なくて、ほとんどは数センチ単位で挿すことが多いと思います。
セットしたオアシスのサイズの3分の1から2分の1といったところが目安になるかと思います。
もし可能であれば、作品を逆さまにして花が落ちない程度にしっかり挿すことをお勧めします。
挿し方が浅すぎると、壊れてしまいますし、茎がグラグラしてしまって切り口に水が当たらずに花持ちが悪くなってしまいます。
ただし、深く挿せばいいというものでもありません。オアシスの下から飛び出てしまうのは論外です。
また、すべての花を、あまり深く挿すとオアシスの内部で茎と茎がぶつかってしまって、形が作れなくなりますし花の持ちも悪くなります。
茎の切り方にも注意が必要です。
切り口が斜めになっていて、なめらかであることが必要です。
いくら深く挿しても切り口の形が悪いと、しっかり固定されません。斜めに45度〜60度位にカットしておくのがいいと思います。
こうすると、オアシスの内部で他の茎とぶつかったとしても大丈夫なことがありますので…
また、直角に切った時よりも茎の断面積が大きくなるので、水の吸い上げも良くなると思います。
直径が何センチもあるような太い茎を使うときは、なるべく最初のうちに挿しましょう。
他の花を沢山挿した後だと、オアシスの内部で空いたスペースが無くなってしまいますから。極端に太い花材ではなくても、なるべく茎の太いものから順番に挿していくと作りやすいと思います。
茎が柔らかかったり細すぎて挿しにくい場合もあります。こんな時は、少し加工してあげると挿しやすくなります。
柔らかい花材では、茎の内部にワイヤーや細い茎を挿しておく方法があります。見えてもいい場合は、茎の外側をラセン状にワイヤーで巻いて補強してもOKです。
細い茎の時は何本か一緒に束ねて挿すと上手に挿せます。
束ねた茎をセロテープなどで巻いてしまえばもっと簡単に挿すことが出来ます。また、テープを巻いて補強するのは柔らかい茎の補強にも使えます。このときは、テープで切り口をふさいでしまわないように注意してください。
花のためにはオアシスに挿すよりも水に直接活けるほうが良いのは間違いないです。
オアシスはアレンジする時に形を作るのが簡単だという利点がありますが、花の持ちに関しては改良されているとはいえまだまだです。
特に、枝物はオアシスに挿すと水が下がりやすいものが多いので注意してください。新芽の時期や花を着けたものは、できれば花瓶に活けたほうが無難です。
他には、デルフィニュームのように茎の内部が中空になっている花材もお勧めできません。特に茎の太い大きなデルフィニュームは水が下がってしまうことが多いです。